へびがもし呪文をかけられる前に、かみつけば、 へび使は益がない。
へびがもし呪文をかけられる前に、かみつけば、へび使は益がない。
馬が盗まれてから馬小屋に鍵をかけても、 もう遅い。
呪文も唱えぬ先に蛇がかみつけば 呪術師には何の利益もない。
虚偽を行う者よ、あなたの舌は鋭いかみそりのようだ。
神よ、彼らの口の歯を折ってください。 主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。
彼らはその舌をつるぎのようにとぎ、 苦い言葉を矢のように放ち、
死と生とは舌に支配される、 これを愛する者はその実を食べる。
鉄が鈍くなったとき、人がその刃をみがかなければ、 力を多くこれに用いねばならない。 しかし、知恵は人を助けてなし遂げさせる。
見よ、魔法をもってならすことのできない、 へびや、まむしをあなたがたのうちにつかわす。 それはあなたがたをかむ」と主は言われる。
舌は火である。不義の世界である。舌は、わたしたちの器官の一つとしてそなえられたものであるが、全身を汚し、生存の車輪を燃やし、自らは地獄の火で焼かれる。
ところが、舌を制しうる人は、ひとりもいない。それは、制しにくい悪であって、死の毒に満ちている。